流通業のロマン(2)
2011.11.01
小売業界の今
特に10月は目の回るような日々を送っていた。
2週間飛ばしてしまったが、「流通業のロマン」について再度述べたい。
故渥美俊一先生が提唱された「流通業のロマン」は経済民主主義の世の中を実現させることであった。
すべての商品がいつも低価格で購入できる世の中、経済の仕組みを作り上げ、国民が等しく経済的豊かさを享受できる世の中、すなわち「経済民主主義」の実現を目指すことが「流通業のロマン」なのである。
そのための手法としては唯一、本格的なチェーンストアー作りをして、マスマーチャンダイジングを目指さなければならないと熱く指導された。
そして思考形態は止揚(アウフヘーベン)が必要である!とも指導されていた。
一般的に社会通念では「安いものは品質が悪い(テーゼ)」であり、「高いものは品質が良い(アンチテーゼ)」となっている。
それを「価格は安いが、品質は良い(ジンテーゼ)」への思考形態である。
ちなみに「止揚(アウフヘーベン)」とはドイツの哲学者ヘーゲルが提唱した概念である。
ヘーゲルはこの言葉を用いて弁証法的発展を説明した。
つまり、古いものが否定されて新しいものが現れる際、古いものが全面的に捨て去られるのでなく、古いものが持っている内容のうち積極的な要素が新しく高い段階として保持される。
国語辞典では、違った考え方を持ち寄って議論を行い、そこからそれまでの考え方とは異なる新しい考え方を統合させていくことと説明されている。
<出典:フリー百科事典『ウィキペディア』>
すべて新鮮な思いで講義を受けた日々が懐かしく思い出される。


